久々に絵本の紹介をします。

¨『あおい目のこねこ』  エゴン マチーセン 作  瀬田 貞二 訳  福音館書店
  
  げんきなあおい目のこねこが、ねずみのくにを探しに出かけます。
 ”なにしろ、ねずみのくにをみつけたら、もうおなかをすかすことがありませんもの”
 途中で出会った、さかなやはりねずみに道を聞きますが、だあれもおしえてくれません。
 おんなじ、仲間である猫たちでさえも
 「ふつうの、いいねこは、きいろい目だまなんだよ。」
 と仲間に入れてくれません。
 でも、あおい目のこねこは
 「なーに、なんでもないさ。」
 「おもしろいことをしてみよう。なんにもなくても、げんきでいなくちゃいけないもの。」
 いつだって、前向きです。
 そうして、あおい目のこねこは ・・・

物語はねこの目のあお、きいろ、そして黒のみのシンプルな色遣いで描かれていて、
とくに、主人公のあおい目のこねこのブルーがとても印象的です。
暑くて寝苦しい夜に、開いてみるとすうーっと心が涼しくなるような、「あお」で、
こねこのけなげに前向きなすがたも、心に染み入るお話です。

ぜひ、一度・・・
あおい目のこねこ2